今年度(令和5年度)から、教員の研修に関する新たな制度がスタートします。
「また、新たな政策か…」と嘆く人も多いことでしょうが、個人的にはそこまで大変ではないかと思います。以下、この制度について概要を簡単に説明します。
そもそもの発端は、令和4年に教員免許更新制度が廃止(文科省は、あくまでも「発展的解消」と言っていますが)されたことがきっかけです。免許更新制の廃止されても、教員が主体的に学ぶことを目指すために、教員が受講した研修の記録を残し、新たな制度を構築しようというものです。
これまでも、全国の先生方は毎年度、いくつかの研修を受講してきたと思いますが、おそらく、研修の記録を残していなかったと思います(自治体によっては記録を残していたところもあるかと思います)。それを変更して、教員それぞれが毎年度ごとの研修の記録を残し、その記録を校長先生が見ながら、「先生は今、こんな力があり、今後、こんな力をつけてほしいから、こういう研修を受けたらどう?」みたいな感じで年度初めに面談をし、年度終わりに振り返るというものです。
研修記録の様式にもよりますが、個人的には、先生たちにかかる負担をそこまで増えていないように思います。それよりも大変だと思うのは、校長先生ですよね。どんな研修があるのかを校長先生が把握していないと適切な助言ができません。文科省はこの方法を「対話と奨励」と言っていますが、校長先生が相当勉強しなければならない感じがします。
本制度については、佐賀県教育センターがわかりやすく説明してくれていますので、参考にしてください。
「新たな教師の学び」 | 佐賀県教育センター (saga-ed.jp)
← 一番下の枠の「02 「新たな教師の学びがスタートします」が制度内容をわかりやすく説明しています。
また、文科省の関連サイトは以下のものです。今回説明した研修に関する内容は、あくまでも全体像の一部ですので、今後、また取り上げると思います(まず、答申の「概要」を見ると、全体像がつかめると思います)。
今後、各学校において、本制度の説明があると思います(もうすでにあったところもあるかもしれません)。様式が簡素なことを願うばかりですね。