平日に休みをとりましょう

業務効率

 今回は視点を変えて、教員の働き方に関する私見を書いてみようと思います。本ブログをご覧の方の参考になれば幸いです。

 先日、僕が勤める学校では「秋休み」がありました。3連休に2日を付けるだけの短い休みですが、平日に2日間の休みがあるのは個人的に嬉しいものでした。

 その2日の休みに僕は何をしたかというと、1日はみっちりと事務仕事をし、もう1日は休みをとってプライベートな時間を過ごしました。とても充実した時間を過ごすことができたと思いました。

 1日目に、事務仕事をしているとき、「あの先生に聞きたいことや確認したいことがある」ということがありました。そういうことってありませんか? 学年全体や学校全体に関する仕事をしていると、誰かに確認しないと進まない仕事ってありますよね。

 でも、その先生はその日、休みをとっていて、学校にはいませんでしたので結局、秋休み明けの平日にしか確認することができませんでした。

 何だそれ、当たり前じゃないかと思う人も多いと思いますが、僕はこのときに思いました。

 「生徒がいないときに先生同士でしっかり打ち合わせをしておけば、学年全体や学校全体で動く行事等があるときはスムーズにできるのに」と。

 当たり前のことですが、会議や打ち合わせは、平日、生徒がいるときや生徒が下校した放課後の時間に行われます。その時間というのは、何か他の活動をしている生徒のことが気になることもありますし、一日働いて疲れていることもあります。つまり、会議や打ち合わせに全力で向かえる状況でないときもあります。そんな心身の状態で会議や打ち合わせをしても、質の高いものにはなりません。提案者からの提案をとりあえず聞いて、細かいことはあとで確認しようと思う人が多くないでしょうか。また、疲れ切っていて、何の話かを理解するのが難しいときもあるでしょう。

 その結果、いざその行事等が近づいたときに、細かい動きがわかっておらずバタバタしたり、最悪の場合、その当日にバタバタします。終わってみれば、心身の疲れしか残りません。こういうことってありませんか?

 こういったことを改善するためには、会議や打ち合わせは、生徒がいない期日・時間帯にするということです。特に、夏休みなどの長期休業中は最も適切な時間です

 しかし、おそらく全国的にそうだと思うのですが、名ばかりの働き方改革を進める昨今の風潮にあっては、「夏休み等は年休等を積極的に取得すること」としつこく言われていないでしょうか。そのため、本校においても夏休み等の期間、職員室は閑散としています。

 僕はこの考え方を変え、「月に最低1回は年休等を取得し、夏休み等は行事等の打ち合わせをしっかりする」というふうに変えた方が良いと思います

 こうすることにより、先生同士での打ち合わせがしっかりでき、動きを確認することができます。行事等の当日にバタバタすることもありません。

 ただ、こんなことを言うと、「平日に年休をとると、他の先生に迷惑がかかるし…」と考える人が多いと思いますが、それを考えないようにするため、全職員、最低月1回は休むのです。

 考えてみましょう。おそらく、特に体調不良や個人的な事情がない限り、我が国において平日に休む先生は少ないと思います。でも、急な体調不良等で休む先生もいますよね。それでも、学校は回りますよね。つまり、数人欠けても学校は回るのです。しかも、前もって誰かが休むことがわかっていれば、当日の朝、急に休みがわかるより、その先生の穴埋め等ができます。

 だから、平日にばんばん休みをとると同時に、夏休み等の生徒がいない期間に出勤し、先生たち同士で話をしましょう。生徒がいるときは、先生同士の話し合いなどじっくりできません。先生同士がしっかり話し、行事等の目的や方向性を共有することにより、質の高いものが実行できるようになります。

 ただ、この働き方はいち教員がやっても、周囲からの理解が得られない可能性が高いため、学校長が職員全体に示す必要があります。管理職の方々、いかがでしょうか。

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