次期学習指導要領の資質・能力の構造化のイメージ

学習指導

 先日(令和8年2月2日)開かれた、中教審の特別部会において、次期学習指導要領に記載される、各教科の資質・能力の構造化のイメージが出されました。

 そこで今回は、次期学習指導要領の各教科で求められる資質・能力がどのような記載になるのかを紹介します。

 本記事を読めば、次期学習指導要領の資質・能力の構造化のイメージを持つことができると思います。

 結論を先に言えば、高次の資質・能力と単元ごとの内容項目を表形式にして示すこととしています

 以下、詳しく見ていきます。

構造化の検討のポイント

 まず、各教科等の構造化の検討のポイントについて紹介します。

 例えば、僕の専門教科である社会科では、「知識及び技能の系統性が明確であり、個々の知識及び技能と一体的に育成する思考力・判断力・表現力等を具体的に示すことが授業改善に繋がることから、「並列パターン」での構造化を検討」するとのことです。

 一方、国語科は「思考力・判断力・表現力等の系統性が明確であり、知識及び技能が全体として思考力・判断力・表現力等の深まりを助けることを明確にするため、「並行パターン」での表形式化を検討」という記載があります。

 このように、各教科等の特質を踏まえ、記載方法を柔軟にしているところも次期学習指導要領の特徴の一つです。

 なお、「並列パターン」・「並行パターン」及び「高次の資質・能力」については、以前の記事で紹介しているため、詳しくは以下の記事をご覧ください。

 その他の教科の検討のポイントについては、本記事の末尾にリンクを貼っていますので、そちらをご覧ください。

「見方・考え方」と「高次の資質・能力」の一覧

 次に、「見方・考え方」及び「高次の資質・能力」について、各教科の一覧表が出されていますので紹介します。

 まずは、各教科の「見方・考え方」です。なお、これについては、「検討中のたたき台」とされていますので、その点ご留意願います(その他の教科等については、本記事末尾のリンク先からご覧ください)。

(出典:文部科学省HP)

 「見方・考え方」は現行学習指導要領から登場している考え方ですよね。現行版ではわかりにくいですが、このように一覧で表記してくれるとわかりやすいです。

 なお、次期学習指導要領における「見方・考え方」の記載の方向性については以下の記事をご覧ください。

 次に「高次の資質・能力」の一覧です。「高次の資質・能力」は次期学習指導要領から登場予定の新しい用語(概念)です。議論が始まった当初は「中核的な概念等」と呼んでいましたが、途中で変更されました。

 端的に言うと、「単元をとおして身に付けさせたい知識や考え方」です。現行学習指導要領にも似たような記載がありますが、構造化にあたりブラッシュアップするものです。詳しくは、上の記事(「中核的な概念」は「高次の資質・能力」へ)をご覧ください。

 なお、「見方・考え方」同様、「検討中のたたき台」とありますので、ご留意願います。

(出典:文部科学省HP)

 これは中学校社会科の地理的分野の例です(自分の専門教科で申し訳ありません💦)。その他の教科についても掲載されていますので、ご覧になりたい方は本記事末尾のリンク先をご覧ください。

資質・能力の構造化の例

 以上を踏まえ、「高次の資質・能力」と「内容」を構造化したものを以下のものです。なお、これについても「検討中のたたき台」であり、内容項目も「例」がついていますので、現行学習指導要領をもとに記載したものということです。

(出典:文部科学省HP)

 またしても、中学校社会科の例で申し訳ありません💦 

 このように、「高次の資質・能力」である「(知識及び技能に関する)統合的な理解」と「(思考力、判断力、表現力等の)総合的な発揮」を上に並べ、それらを獲得するためにどのような内容を扱えば良いのかということを構造化しています

 なお、以前も書きましたが、次期学習指導要領は「わかりやすさ」ということを目指して作成される方向性です。構造化している点ではわかりやすくなっていますが、内容項目についてはさらなるブラッシュアップを期待したいところです。

 以下は中学校国語科の例ですが、こちらの方がわかりやすいと思います。

(出典:文部科学省HP)

 社会科、国語科のその他の単元についても、また、その他の校種・教科においても例が掲載されていますので、ご覧になりたい方は本記事末尾のリンク先の資料をご覧ください。

 現場の人間にとっては、学習指導要領はわかりやすく、使いやすいものにしてほしいですが、短い期間の中でここまでの仕事を仕上げる文部科学省の職員及びその他の関係者の方々には脱帽です。さすが、という他ありませんが、限られた時間の中で今後も丁寧に進めていただくとありがたいです。

まとめ

 いかがだったでしょうか。

 次期学習指導要領は、高次の資質・能力と単元ごとの内容項目を表形式にして示すこととしています

 その他の教科等、より詳しくご覧になりたい方は以下のページをご覧ください。

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